こんにちは。神谷町から徒歩4分、愛宕グリーンデンタルサロンです。
歯を失ってしまった場合の選択肢には、「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」など、いくつかの方法がありますが、今回はその中でもインプラント治療について紹介いたします。
「インプラントってよく聞くけど、実際はどんな治療なの?」「安全性や費用はどれくらいかかるの?」といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。本記事では、当院が提供するインプラント治療の特徴やメリット・デメリット、安全対策などをわかりやすく解説します。専門医としての視点から、患者さまが安心してインプラント治療を選べるよう、基礎知識をしっかりお伝えします。
目次
- インプラント治療とは?
- インプラント治療の流れ
- インプラントのメリットとデメリット
- 安全に治療を受けるためのポイント
- インプラント治療にかかる費用について
- 当院のこだわり:安心・安全への取り組み
- よくある質問(Q&A)
- まとめ
-
インプラント治療とは?
1-1. 失った歯を「人工歯根」で補う治療
インプラント治療とは、歯を失った部分のあごの骨にチタン製の人工歯根(インプラント体)を埋入し、その上に人工の歯(上部構造)を装着することで、天然の歯に近い機能と見た目を取り戻す治療です。従来からある入れ歯やブリッジとは異なり、隣の歯を削る必要がないことや、しっかり噛めることが特徴です。

1-2. ブリッジや入れ歯との違い
- ブリッジ: 両隣の健康な歯を削り、橋渡しのように人工歯を固定する方法。
- 入れ歯: 取り外し可能な義歯で、部分入れ歯や総入れ歯がある。
- インプラント: あごの骨に人工歯根を埋め込み、固定する方法。
インプラントは、天然歯と同じくらい噛めることや見た目も歯に近いなどの利点があり、患者さまのQOL(生活の質)を向上させる選択肢として注目されています。
-
インプラント治療の流れ
当院で行うインプラント治療は、以下のようなステップで進行します。個々の患者さまの症状やあごの骨の状態によって若干異なる場合もありますが、全体的な流れはほぼ共通です。

- カウンセリング・検査
- 患者さまの悩みやご希望をヒアリンします。
- 歯科用CTや口腔内スキャン(iTeroなど)を活用し、あごの骨や歯ぐき、噛み合わせの状態を精密に診断。
- 治療計画の立案
- 得られた検査データをもとに、インプラントの埋入位置や本数を決定。
- 費用や治療期間、注意点などを含め、患者さまと相談しながら最適な治療計画を作成。
- 一次手術(インプラント埋入)
- あごの骨にインプラント体を埋め込む手術を行います。
- 骨の状態によっては、骨造成(骨を増やす処置)を同時に行うこともあります。
- 治癒期間
- インプラント体とあごの骨が結合するまで、通常3~6ヶ月程度の期間を要します。
- 結合が安定するまで、仮歯や入れ歯などで見た目や機能を補います。
- 二次手術(アバットメント装着)
- インプラント体に連結する部品(アバットメント)を装着し、人工歯を支える土台を作ります。
- 現在では、一次手術と同時にアバットメントを装着するケースもあり、手術回数を減らせる場合もあります。
- 人工歯(上部構造)の装着
- 最終的な歯を作製し、アバットメントに装着。
- 噛み合わせや見た目を確認し、調整を行って完成です。
- メンテナンス・定期検診
- インプラントは「入れたら終わり」ではなく、長持ちさせるために定期的なメンテナンスが欠かせません。
- 半年に1度の歯科衛生士によるクリーニングや検診で、口腔内の健康状態を維持します。
-
インプラントのメリットとデメリット

3-1. メリット
- しっかり噛める
インプラントはあごの骨と結合するため、噛む力をしっかり支えられます。固いものやお肉なども自然に噛めるようになります。
- 見た目が自然
隣の歯を削らずに済むうえ、人工歯の色や形を周囲の歯に合わせられるので、見た目の違和感が少なくなります。
- 隣の歯に負担がかからない
ブリッジの場合は両隣の歯を削る必要がありますが、インプラントは独立した人工歯根なので、周囲の健康な歯を守ることができます。
3-2. デメリット
- 外科手術が必要
あごの骨にインプラントを埋め込むため、外科的な処置が不可欠です。体調や骨の状態によっては難しい場合もあります。
- 治療期間が長い場合がある
骨と結合するまでの治癒期間が必要なので、一般的に数ヶ月以上かかることがあります。
- 費用が高額になりやすい
保険適用外の治療となり、素材や本数によって費用が大きく変わります(後述します)。
-
安全に治療を受けるためのポイント
インプラント治療を安全に受けるためには、以下の点を確認・実践することが重要です。
- 信頼できる歯科医院を選ぶ
- インプラント治療の経験や実績、CTなどの設備が整っているかを確認しましょう。
- 担当医の資格や専門性も重要な要素です。
- 丁寧なカウンセリングを受ける
- 治療期間や費用、リスクやメンテナンスについて十分に説明を受け、納得したうえで治療を決定してください。
- メンテナンスを怠らない
- インプラントは手術後のケアが命といっても過言ではありません。定期的な受診や毎日の歯磨き、歯科衛生士によるクリーニングが長持ちの秘訣です。
- 生活習慣の見直し
- 喫煙や糖尿病などは、インプラントの成功率を下げる可能性があります。医師の指示に従い、適切な生活習慣を心がけましょう。
-
インプラント治療にかかる費用について
インプラント治療は保険適用外のケースが多いため、一般的には1本あたり数十万円の費用がかかるといわれています。ただし、以下のような要素で費用は変動します。
- 本数: インプラントを埋め込む本数が多いほど費用は上がります。
- 骨造成の有無: 骨が足りない場合、骨を増やす処置が必要となり、追加費用が発生することがあります。
- 上部構造の種類: セラミックやジルコニアなど素材によって料金が異なります。
- 医院の技術・設備: 高度な技術や最新設備を使用する場合、多少費用が高くなる場合があります。
当院では、治療計画立案時に費用の内訳を明確にご説明し、患者さまが納得して治療を受けられるよう努めています。詳細は公式サイトや来院時にお気軽にお問い合わせください。
-
当院のこだわり:安心・安全への取り組み

6-1. 精密診断によるリスク管理
当院では、歯科用CTや口腔内スキャナー(iTero)を用いて、あごの骨や口腔内の状態を正確に把握します。インプラント埋入位置をシミュレーションし、神経や血管を避けるよう設計することで、リスクを大幅に低減します。
6-2. 電動麻酔器や静脈内鎮静法の活用
痛みや恐怖心を緩和するためや、リラックスして治療を受けたい方などご希望や体調に応じて静脈内鎮静法を併用し、治療を受けていただけます。
6-3. 衛生管理の徹底
医療用洗浄器やクラスB滅菌器などを用いて、使用器具の衛生管理を徹底しています。感染リスクを最小限に抑え、安全な治療環境を提供しています。
6-4. メンテナンス体制
インプラント治療後の定期検診やクリーニングは欠かせません。専門知識を持つ歯科衛生士が担当し、正しいブラッシング指導やメンテナンスプランをサポートします。
-
よくある質問(Q&A)
Q1. インプラント手術は痛いのですか?
A1. 術中は麻酔が効いているため、ほとんど痛みを感じません。術後の痛みや腫れは個人差がありますが、必要に応じて痛み止めを処方し、適切なアフターケアを行います。
Q2. 年齢制限はありますか?
A2. 骨の成長が終わっている成人であれば、基本的には年齢制限はありません。ただし、高齢の方や全身疾患をお持ちの方は、主治医と相談のうえで治療の可否を決定します。
Q3. 手術後、すぐに普通の生活に戻れますか?
A3. 個人差はありますが、軽度の腫れや痛みが出る場合があります。飲酒や激しい運動はしばらく控える必要がありますが、通常は数日から1週間程度で通常の生活に戻る方が多いです。
Q4. 治療後に失敗することはありますか?
A4. インプラント体と骨が結合しない「インテグレーション不全」や、歯周病に似た「インプラント周囲炎」が起きる場合があります。適切なメンテナンスと定期検診を受けることで、トラブルのリスクを大幅に減らせます。
- まとめ
- インプラント治療は、あごの骨に人工歯根を埋め込み、天然歯に近い噛み心地と見た目を回復する方法です。
- ブリッジや入れ歯との大きな違いは、隣の歯を削らず、しっかり噛める点にあります。
- 治療には外科手術が必要であり、費用が高めになるなどのデメリットがありますが、その分高い満足度を得られるケースが多いです。
- 安全な治療のためには、信頼できる歯科医院や専門医を選び、術後のメンテナンスをしっかり行うことが大切です。
- 当院では、歯科用CTや電動麻酔器などの最新設備を活用し、患者さまが安心してインプラント治療を受けられるよう配慮しています。
歯を失ってしまった場合の選択肢として、インプラントは非常に優れた治療法の一つです。しかし、最適な治療法は患者さまの口腔内環境やライフスタイルによって異なります。当院では、カウンセリングから治療計画、術後のメンテナンスまで一貫してサポートし、一人ひとりに合った最良の選択を提案いたします。
もしインプラント治療に興味をお持ちでしたら、ぜひお気軽に愛宕グリーンデンタルサロンへご相談ください。スタッフ一同、笑顔でお待ちしております。